UXデザイナーを目指す方へ!UX基本原理 2時間速習に参加させていただきました

2019-10-10にエイクエント東京オフィスで開催された、UXデザイナーを目指す方へ!UX基本原理 2時間速習に参加させていただきました。そこで得られた知見を共有したいと思います。

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Contents

参加した理由

UXに関しては様々な書籍やセミナー等がありますが、ユーザーエクスペリエンスに対する理解を含めるには、多様な考え方に触れることも重要だと考えており、参加してみました。

内容

講義とエクササイズを組み合わせた形式です。UXにおいて重要なユーザーインタビューを隣席の方と実際に試してみることで、理解を深めることができました。

本日のゴール

ユーザーテストを実施できるようになること

上記のように設定されていましたが、裏テーマとしては「自分をユーザーから切り離す」であったと思います。

UXデザイナーの役割

ユーザが目にする・行うこと全てに関与する
例:Amazonの商品ページの★の色は何色にするべき?の前段階の役割。★レビューを載せるべきか否かを判断する役割。
必要なスキルとしては、実験の仕方、傾聴の仕方、データを使った解決の仕方、PDCAの回し方、など。

4つのビッグアイデア

1.ユーザーとそのゴールを見つけるべし
実際のユーザーは誰なのか?
特に「全員がユーザー」となり得る業種はわかりにくい、デザインの助けにならない。
(例としてファーストフードなど)
その場合は目的に着目、「そのユーザーの目的は?」と考える。
ファーストフートなら、店舗の場所、クーポンの有無など。
スーパーなら特売情報や営業時間など。

考え方のTips
ユーザーは[  ]で、[  ]したい
ユーザーは[  ]で、[  ]が欲しい
ユーザーは[  ]で、[  ]になりたい

例)
ファーストフード:
ユーザーは[オフィスワーカー]で、[安くて早いランチ]が欲しい
ユーザーは[子育て中の母]で、[子供の食事をカンタンに用意]したい。

注意点としては、クライアントの目的とユーザーの目的は、必ずしも一致しない。
それでもユーザーには、なんらかのベネフィットを提供し、サービスに惹きつける必要がある。

2.ユーザーを好きになるべし
(クライアント) (ユーザー)
うちはすごい → あなたをすごくする
目的:利益を出す → (ベネフィット)生活を豊かに、楽ができるように、など。

クライアントとユーザーの利益を両立するのは難しいが、ユーザーを好きになればできる。

・母ユーザー
「このサービスを、自分の母親が使ったら、どういう反応をするかな?」という考え方。
このメソッドのメリット:母親は自分ではない、母親のことをよく知っている、母親のことは好きだ。
デメリットとしては、多くのサービスの場合、母親は最適なユーザーではない。

ユーザーのことを知るには、共感力(センパシー)が鍵となる。

3.人に訊く
机上で考えたことは、全て想定にしか過ぎない。それを確かめる必要がある。

リアリティチェック:複数人(5-12人)と、しっかりと時間(30-60分)をかけてやる。

インタビュー相手を見つけるのは難しいが、友人の友人とかでも良い。
重要なのは、必須条件として「ポテンシャルユーザーである」ことが挙げられる。

質問の仕方のポイントとしては、Yes/Noで回答できない「オープンな質問」であること。
オープンな質問の例:夕食の時は、何をしますか?どうやってレストランを探しますか?
Yes/Noで回答する質問の例:マクドナルドは好きですか?

ただし、すべて「オープンな質問」を出すのは難しい。最初はYes/No質問から初めて、回答をもとに質問を膨らませて行くのも手である。

また、実際にwebサイトを操作してもらう場合は、実際に近いシチュエーションでやってもらう必要がある。例として、子供を抱いている母親は、左手でスマホを操作している、ということが分かったりする。

モックアップ等がない場合は、同等の他社サイトの操作をしてもらう形でもよい。

また、インタビューで言ったことが、やることと完全にイコールというわけでもない。

4.紙に書く
UXを考える際の、3つの制作物

・ペルソナ(Who)
想像上の人物を、ユーザーとして定義

・シナリオ(What)
ペルソナが何を欲しているのか言語化する。
複数のペルソナで、それぞれシナリオを作ることで、必要な機能にはバラツキがあることがわかる、その中で、多くのペルソナが欲している「重なり」をみつける。
必要な機能をピックアップし、その中でも重要な機能/優先度の低い機能と、評価することができる。

・ユーザーフロー(How)
ペルソナがどのように目標を達成するのか?について、フローチャートで表現する。

検索する → 商品をみつける → 購入する

検索する → 旅行ツアーをみつける → 日程は決定済? → 決定済みなら予約
                     ↓
            未決定なら、観光に最適な時期の日程を提案

ユーザーリサーチ

ここからはエクササイズです。隣の方とペアになり、以下のユーザーリサーチを試みます。
‣航空チケットの予約
 SPアプリ構築
‣レストランの予約
 SPアプリ構築

・進め方
それぞれ10分間インタビュー(7分はスマホ操作、3分がインタビュー)
まず、タスク(シナリオ:行き先を決めて航空券を予約するとか、シチュエーションを決めた上でレストランを予約する等)を相談して決めます。ユーザー役にとって「馴染みやすいタスク」を相談しながら決めるのが良い方法です。

‣UXデザイナー役:タスク(シナリオ) を与える、まず観察、そして質問
‣ユーザー役:タスクを実際に進めていく(完了直前まで)、頭に浮かんだことを発話する。

ユーザーの操作を見ることで、実際にどのように操作しているのかは確認することができますが、どのようなことを思いながら操作しているのかまでは分かりません。そこで発話していただくことが重要になります。

・発話について
「スクロールします」「ボタンを押します」というのは、見たらわかるので発話してもらう必要はありません。
また、思ったことを発話するというのは意外と難しいことなので、自分でやってみせて「このようなことを発話してほしい」というのも示すのが良いです。

インタビューの後で、UXデザイナーは「意外だった点
」について共有しました。

まとめ

ユーザーリサーチを実際に試してみることができたことが、とても貴重であったと思います。
自分と他人は違うということは頭では理解していても、ここまで異なるものなのか、という実感することができました。
検索方法など個人差はそんなに無いだろうという先入観があったのですが、まさに千差万別で個人個人のスタイルが存在するのが理解できたことで、「自分をユーザーから切り離す」ということの一助になったと思います。

同じ講座を定期的に開催しているようなので、興味がある方はエイクイントさんのDoorkeeperサイトからどうぞ。
https://aquent-japan.doorkeeper.jp/events/past

イベント概要

https://aquent-japan.doorkeeper.jp/events/97908?utm_campaign=event_97908_112319&utm_medium=email&utm_source=checked_in_message

詳細
米国エイクエントが提供しているオンラインコースUX FUNDAMENTALSをローカライズして、日本の皆さんにお届けします。

内容
米国エイクエントが提供するオンラインコースUX FUNDAMENTALS中の、そもそも「ユーザー」って何?誰?がテーマの箇所
オリジナル版はオンラインコースですが、当ローカライズ版はオフラインのクラスルームセッションです
講師のプレゼンに加え、参加者同士のエクササイズが含まれます

ゴール
ユーザー視点を持ち、UXプロジェクトに携われるようになること
ユーザーテストを実施できるようになること

想定する参加者
Webサイト/アプリ制作をその一部とするUXプロジェクトに関わっている方。Webデザイナー、Webディレクター、Webマスター、Webマーケターなど
Jim Webbの方法論を学びたい方

オリジナル版開発者
Jim Webb
ワシントンDC在住のWeb開発者兼トレーナー。HTML、CSS、JavaScript、jQuery、PHP/MySQL、WordPress のトレーナーとして、1,800時間を超える実績を持つ。NPO、デザイン会社、メディア企業(ワシントンポスト紙を含む)でのワークショップ開催経験もあり

ローカライズ版講師
miyazaki宮崎洋史(みやざきひろし) エイクエントマーケティングマネージャ
1995年よりソニーでセールス&マーケティングを、2007年からエイクエントのマーケティングを担当。2012年、一旦エイクエントを離れ、2017年秋復帰。その間、Google Sales Masterclass、Business Coachingのトレーナー兼コーチ、デジタルマーケティング代理店のマーケ&セールスなどを経験

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