2019年2月9日にオムロンさん東京事業所で開催された、Groveコネクタ付きオムロンセンサとラズパイハンズオン (isaax勉強会#25)に参加しました。そこで得られた知見を共有したいと思います。
isaaxさんのハンズオンは、しっかりとしたテキストを毎回準備していただいているので、毎回順調に進めることができております。
今回のテキスト
https://camp.isaax.io/ja/examples/2smpb-02e-raspberry-pi
Contents
ラズパイの構成
以下のような構成でハンズオンします。
◉絶対圧センサ評価モジュール(Groveコネクタ付)
[ケーブルで接続]
◉GrovePi+
[GrovePi+とラズパイのUSBが直接触れてしまうと、故障の原因になりますのでマスキングテープを貼る必要があります]
◉ラズパイ (Raspberry Pi 3B / 3B+)
他には、GitHubとisaaxのアカウントが必要です。
またラズパイのIPアドレスを確認する必要があります。
ハンズオン
進め方を、ざっくりとまとめておきます(詳細は、テキストをご確認ください)
SSHでRaspberry Piにログインする
ターミナルを開いて、
ssh pi@xx.xx.xx.xx
(xx.xx.xx.xxの部分はRaspberryPiのIPアドレス)を実行
GrovePi+と、絶対圧センサの接続を確認
i2cdetect
コマンドで、センサが認識できているかを確認できます。
サンプルプログラムを動かす
Githubのリポジトリをフォークし、isaaxプロジェクトの作成、isaaxdをRaspberry Piにインストール。
isaaxプロジェクトの作成、isaaxdのインストール
設定後、ブラウザの新しいタブを開きアドレスバーに
(Raspberry PiのIPアドレス):5000
を打ち込みます。すると、気圧データの表示が確認できます(現段階ではダミーデータです)
Groveコネクタ付きオムロンセンサとラズパイハンズオン (isaax勉強会#25)、気圧表示できました。
#isaaxug pic.twitter.com/qrcccjFasI— 勉強会やハンズオンに行ってみよう! (@lets_hands_on) February 8, 2019
ファイルを修正
GitHub上のファイルを修正することで、リアルタイムのデータを取得・表示できます。
気圧データのリアルタイムグラフが出ました
#isaaxug pic.twitter.com/0V96PKuduJ— 勉強会やハンズオンに行ってみよう! (@lets_hands_on) February 8, 2019
温度データのリアルタイムグラフが出ました#isaaxug pic.twitter.com/eiolQhH5lV
— 勉強会やハンズオンに行ってみよう! (@lets_hands_on) February 8, 2019
まとめ
全体的に、とても分かりやすく進めることができました。
isaax勉強会のサンプルコードは、オープンソースとして公開という形なので、そのままビジネスに使用してもOKだそうです。
用途に応じて変更を加えることで、さらに役立てることができそうです。
また、センサーの型番などの詳細も公表していただいているので、再現性が高い状態で知識を深めることができる機会となり、非常にありがたく感じております。
今回、ハンズオンのスペースとセンサー等をスポンサードしていただいたオムロン様にも感謝したく存じます。
センサーの特性や、ラズパイとの活用方法などの知識もご提供いただき、ありがとうございます。
◉絶対圧センサ評価モジュール(Groveコネクタ付)
https://www.switch-science.com/catalog/5329/
気圧を高精度に計測することのできるオムロン絶対圧センサ2SMPB-02Eを搭載した評価用モジュールです。Groveコネクタが付いていますので、はんだ付け不要でご使用いただけます。
オムロンのセンサを皆様の環境と繋がりやすく、より活用しやすい形でご提供するため評価モジュールを販売します。Groveコネクタを搭載し、GrovePi+やGROVE – ベースシールドなどを用いてRaspberry PiやArduinoからデータを取得することが可能です。
センサー自体は非常に小さなもの(基盤上の一つのチップ)なので、熟練者以外はハンダ付けが困難ということもあり、Groveコネクタが付いた製品が用意されたということです。IoTの分野では、非常にありがたいですね。
イベント概要
2019/02/08(金)19:00 〜 21:00
会場 オムロン東京事業所
https://camp.isaax.io/ja/examples/2smpb-02e-raspberry-pi
isaax勉強会について
Raspberry Pi や BeagleBone , NanoPi などのLinuxが動くSBC(Single Board Computer)を使ったIoTシステムのソフトウェア配信システム isaax(アイザックス)の使い方を学ぶ勉強会です。
isaax勉強会のサンプルコードはオープンソースとして公開していますので、仕事に活用していただいてもOK。実際にサンプルコードを使って仕事が取れた!という参加者の方もいらっしゃいました。
今回はオムロン様よりオムロンのセンサを貸し出しいただいて、isaax初心者向けのハンズオン勉強会を行います!
イベント概要
プログラミングは出来るけどIoTデバイスの開発は未経験、センサを使ったIoTシステムに興味がある、という方のご参加をお待ちしています!
2019年1月10日に販売開始されたばかりのGroveコネクタ付きオムロンのセンサを使って、データのセンシングと可視化アプリケーションの作成を通して、isaaxを使ったIoTシステム構築の手順を学びます。
おそらく世界初のハンズオン勉強会です!(isaax UG調べ)
まずは、スタッフが用意したプログラムを使って、IoTデバイスのプログラミングを体験。余裕がある人は課題に挑戦してアプリケーションのカスタマイズをしてもらいます。
RaspberryPi持ってない人は、貸し出しできますが数に限りがありますのでご了承ください。
https://camp.isaax.io/ja/examples/2smpb-02e-raspberry-pi
センサーの紹介
絶対圧センサ評価モジュール(Groveコネクタ付)
2SMPB-02Eは高精度・低消費電流の小型MEMS絶対圧センサです。低ノイズの24bit ADCを内蔵し、気圧を高精度に測定することができます。制御と出力は I2C/SPI インターフェースを通じたデジタル方式で、自動スリープモードによる低消費電流を実現しています。
https://www.switch-science.com/catalog/5329/
4×4非接触温度センサD6T 変換基板
D6Tは対象物からの放射熱エネルギーをサーモパイル素子で受けることで対象物の表面温度を非接触で計測できる赤外線センサです。静止人物も検出できる高感度な人感センサとして利用できます。
https://www.switch-science.com/catalog/5331/
感震センサ評価モジュール(Groveコネクタ付)
D7S は世界最小クラスの感震センサです。地震の大きさを表す震度階級とも相関性の高いSI値を採用することで、より震度階級に即した高精度な地震判定が可能です。I2Cインターフェースでセンサ内の地震関連情報の取得も可能です。
https://www.switch-science.com/catalog/5330/